そろタッチパパ日記

第1話

教育に正解はないから難しい

結婚10年目を迎え、夫婦の会話といったら次のデートの話でも世界情勢の話のわけもなく、専ら8歳と5歳の子ども達のことだ。それも「教育」という正解のない話。恥ずかしながら大抵は険悪なムードになって終了する。(我が家だけでないと信じている)夫婦間でも友人間でも、例え専門家同士でも「教育」の話が難しいのは2つの理由があると感じる。

1つはそれぞれの育ってきた環境が違うこと。例えば、我が家で言うと、私は関西の田舎の公立中高出身なのに対して、妻は首都圏で生まれ中学受験を経験している。小学校3年生になる娘は当然地元の中学校に進学させるものだと思っている私に対して、妻は中学受験が当然だと思っている。埋まらない溝。。このような構図は全国津々浦々で見られる。何も夫婦間だけでなく、祖父母や友人間でも意見の相違はあるだろう。もっと言うと「教育」は誰もが経験してきたものだから、誰しも一言やそれ以上言いたいトピックなのだ。

2つ目は未来がわからないことである。20年後には社会に出ているであろう我が子がどんな職業について、どの国で暮らしているか全く想像がつかない。果たして、20年前にYou Tuberが小学生のなりたい職業の上位になることを誰が想像していただろうか?1990年代に世界の時価総額ランキングのTOP10の多くを占めていた日本企業が、TOP50からもほぼいなくなっている状況を想像できただろうか?20年先には、スペースXが開発するスターシップでロサンゼルスからシドニーまで30分で着くようになるとも言われている。VUCA時代と言われる今、変化はさらに激しくなり、未来を見通すのは難しい。未来に向けて子ども達に「教育」をしようにもその未来が見えなければ何を提供すれば良いのかわからないのは当然である。

教育に答えはないけど変わらず大切なものがある

答えの見えない中で、我が子にどんな「教育」をすれば良いのか?見渡せば選択肢は色々ある。幼児教育の種類もモンテッソーリ、シュタイナー、ドーマンメソッド。習い事も学習系、運動系、語学系、芸術系、モノづくり系、と50種類はあるだろう。どれも魅力的で迷ってしまう。。そんな中で、夫婦で珍しく意見が一致したものがあった。それが初等教育においての「読み書き能力」「計算力」の重要性である。この2つについては各国の専門家が提唱する学びの羅針盤である「OECD Learning Compass 2030」で2030年においても引き続き重要である学びの中核的基盤として示されている。

OECD Learning Compass 2030にはまさに私達夫婦が日々険悪になりながらも議論しているような以下の問いに対する「学習の枠組み」が提示されている。

✔「現代の生徒が成長して、世界を切り拓いていくためには、どのような知識や、スキル、態度及び価値が必要か。」
✔「学校や授業の仕組みが、これらの知識や、スキル、態度及び価値を効果的に育成していくことができるようにするためには、どのようにしたらよいか。」

その枠組みの中で、学びの中核的な基盤として挙げられているのが以下の6つである。

・読み書き能力
・ニューメラシー(数学活用能力・数学的リテラシー)
・データ・リテラシー(データ活用・解析能力)
・デジタル・リテラシー(デジタル機器・機能活用能力)
・心身の健康管理
・社会情動的スキル

一つ一つの能力の解説は専門家に譲るとして、私達夫婦の一致した意見でもある「読み書き能力」「計算力」は21 世紀で活躍するために欠かせない基礎能力であり、人間の知性を支える重要な側面であるとますます認識されている。加えて、デジタル機器の活用やデータ解析する力の重要性は、社会で仕事をしている我々が日々痛感しているところである。

ではどうやって身につけるか?

計算力を身につけるために私達夫婦が選んだのは「そろタッチ」である。そろタッチは、iPadを使ってそろばん式暗算を身につける暗算学習。iphoneやipadなどのデジタル機器を触るのが好きな娘には、プリントをひたすら解いたり、そろばんを習うより向いていると感じたのもあるが、何よりも楽しそうなところに魅かれた。また、先のOECD Learning Compass 2030の学びの中核的な基盤で言うところの「ニューメラシー」に加えて、iPadを用いるため「デジタル・リテラシー」を身に付ける機会となる。個人的な意見だが、「データリテラシー」は計算力やデジタルの活用が土台となっているために次のステップと考えている。少し抽象的でわかりづらいのが「社会情動的スキル」だが、これは経済学者ヘックマンが提唱した非認知能力のことのようだ。「目標の達成(忍耐力・自己抑制・目標への情熱)」「他者との協働 (社交性・敬意・思いやり)」「情動の制御(自尊心・楽観性・自信)」等のIQ以外の能力のことを言う。一見、そろタッチで培う計算力、暗算力の向上との結びつきがないように思えるが、自分の親よりも早くて正確な暗算力がどんどん身についていく経験は「自信」に繋がり、自分はやればできるという「成長型マインドセット(Growth Mindset)」の獲得に繋がる。(ちなみに、我が家のケースだと娘が親のレベルを超えているものといえば、ピアノと暗算。幼少期でこそ身に付く習い事としてそろばん教室や音楽教室いまだにこれらが人気なのも納得する)

「そろタッチ」には幼少期に大切だと思う学びの基盤が得られる仕組みが備わっている。

そして何より良かったのは、「教育」という正解のないものに対し、「そろタッチ」という自分たちなりの一つの解を見つけたことで、方針を巡るかつての夫婦間の険悪ムードが多少は解消されたこと。そして家庭が円満なことは、学びの中核的な基盤でも示され、最も大事な子供達の「心身の健康管理」につながっているはず。。。

※OECD Learning Compass 2030のは「この枠組みはまた、ローカルな文脈に合わせて調整できる余地を残しながら、グローバルに妥当で、かつ情報交換のできる共通の言語と理解を育んでいくものです。」と書かれており、全ての人に適用される画一的な枠組みではなく、地域やご家庭ごとに調整する余地があるとされています。

【そろタッチとは】
「そろタッチ」は、iPadを使ってそろばん式暗算を短期効率的に楽しく習得する新しい暗算学習法です。
5~8歳の子供が毎日「そろタッチ」を進めると、2年間で一生の財産となるそろばん式暗算上級レベルが身につきます。四則計算を「見て解く・聞いて解く」とバランスよく学習することで、数字を読み解く力が向上し、算数はもちろんのこと、日常生活にも役立つ実用的な暗算力が身に付きます。伝統的なそろばん式暗算と最新のテクノロジーを組み合わせて開発された「そろタッチ」は日々進化しつづけており、2017年日本e-Learning大賞の頂点となる「最優秀賞」、2018年キッズデザイン賞受賞、2019年には日本企業初のSXSW EDU Launch Competitionのファイナリストに選出、2020年には経産省・JETRO の「未来の教室」海外展開支援等事業に採択されました。

そろタッチ公式HP
https://www.sorotouch.jp/
教室開講のご案内
https://www.sorotouch.jp/fc/

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